交換の歩

交換の歩とは飛車や角など歩以外の駒と協力しながら歩を交換することです。
まずは交換1図から。

交換1図

1図では恐らくほとんどの人が▲24歩△同歩▲同飛と歩交換をすると思います。以下△23歩▲28飛と引いて交換1図Aになります。

交換1図A

歩を交換した効果は3つあります。
○持ち駒に歩が入った。
歩が持ち駒になったので、いつでも好きな時に歩を使う事ができます。将来2筋にいつでも歩を打てますし、違う筋に歩を使う事もできます・
○△32金が動けない。
飛車が敵陣に通っているので後手が△32金が自由に動かせません。相手陣に駒が利くようになって相手の駒を束縛する意味合いもあります。
○駒の進出がスムーズになる。
先手は▲25歩が消えたことによって▲38銀〜▲27銀〜▲26銀〜▲25銀のような狙いが出てきました。また▲36歩〜▲37桂から将来▲25桂から攻めるような狙いもあります。

○持ち駒になった歩を違う筋で使う例

2筋で交換した歩を▲74歩と使って後手の桂を取りに
いけました。歩を交換して持ち駒にした効果です。

○△32金が動けない例

飛車が直通しているのでうっかり後手が△32金を動かすと▲23飛成とされてしまいます。また角の頭は
弱いので金が動きづらいとも言えます。

○駒の進出がスムーズになる例

今26にいた銀を▲25銀と進出させたところ。
もし25の地点に味方の歩がいると△34歩と△14歩が邪魔して銀が進めません。歩を交換した効果でスムーズに銀が動けます。

交換の歩2図

次に交換2図。2図から▲55歩△同歩▲同角と歩交換をしてみます。
(交換の歩2図A)その結果
○角を右にも左にも好きなほうに引ける
○▲56銀と上がって右も左も睨みながら駒組みを進められる
(▲46歩と突きやすいのもある)
○将来相手に飛車を持たれて王手をされた時に▲59歩と打てる
歩を交換するメリットはとても多いので、交換するチャンスがあれば狙ってみると
いいと思います。
逆に言えば相手にできるだけ歩交換をさせないのも重要になると思います。

交換した筋はもちろん、違う筋でも歩が使える
味方の駒がスムーズに進出できる
相手の守りの駒を不自由にさせる

★交換の歩のおさらい★

交換の歩2図A

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