ステップ8

<ゲーム(対局)の進め方 対局開始から終了まで>

いよいよ先手と後手を決めて対局開始です。さて、じゃんけんで先手後手を決めている人いませんか?
将棋の対局では先手後手の決め方はじゃんけんやくじびきではありません。「振り駒」をして先手後手
を決めます。
@「振り駒」とは盤上に並べられた年上の人、あるいは実力が上の人側の歩を5枚、あるいは3枚
(正式には5枚)取ります。
A次にこの5枚(または3枚)の歩を両手で包んで手の中でよく振り混ぜます。
B最後に盤上(または盤の横の平らなスペース)で手を広げます。正式には駒を振り上げる形で
手を広げますが、大会や道場などではそれほどスペースもないので手を広げて駒を盤上に落とす
(あるいは撒く)感じでよいでしょう。
5枚振って歩(表)が3枚以上あれば歩を振った人が先手、またと金(裏)が3枚以上なら歩を振った
人が後手になります。時々振った歩が立ったり重なったりする事があります。その時には立ったり
重なった歩は数えず、残りの歩の表裏の数で決めます。この時表裏同数ならもう一度振ります。

@ 盤上の歩を5枚手に取る

A 両手で包んで手の中で振り混ぜる

B 最後に盤上で手を広げる

※大会などで対局時計を使う場合、振り駒で先手後手が決まった後で対局時計を置く場所を決める。
対局時計を置く場所は後手側の都合のいい方(盤の右側か左側)に置きます。通常は後手の利き手
側(後手が右利きなら後手から見て盤の右側)に置きます。

先手後手が決まったら対局が始まります。まず最初にお互い「お願いします」と一礼をして対局を始めます。
将棋は礼儀を非常に大事にしますので、対局が始まる時の礼と終わった時の礼は必ずしっかり行いましょう。
先手の人がまず1手指し、次に後手の人が1手指します。相手の手が駒から離れて1手の指し手を終わらせ
た後で自分が指します。相手がまだ駒を動かしている途中なのに自分が指そうとしたりするのはルール違反
なのでやめましょう。その後は交互に1手ずつ指しながら進めていきます。


対局中に気をつける事がいくつかありますので覚えておきましょう。これはルールというよりはマナー、礼儀
の事と思ってください。
○指す時の駒の持ち方は自由。ただしプロ棋士や指し慣れた人は中指と人差し指で挟む形で指す。
ただし時間がない時などの条件の時、駒が1マス(2マス位まで)移動する時は人差し指か中指で動かす駒に
指を乗せて1マス滑らすように動かす事もある。
姿勢をよくして指すのが理想的。


○駒を目的のマス目に動かしたら手をすぐに離す(手離れをよくする)。たまにいるが、目的のマス目に
駒を動かした後で指でずっと押さえつけている人や触ったままの人がいるがこれは見苦しいのでやらな
い事。また「空打ち」と言って駒を数回、盤に「パチンパチン」と打ちつけてから指す人がいますが
これもマナーとしてよくないのでやめましょう。
○持ち駒は手で握ったりしないで必ず駒台に置く事。また駒台に駒を置くときは表向きにしてきれいに
並べる事。

○対局中、自分の駒が乱れていたら(マス目から出ているなど)直す事ができる。それ以外は指す時と相手
の駒を取る以外駒を無意味に触るような事はしない。また相手の駒が乱れていたら相手に確認する事もできる。
○王手の手を指した(相手に指された)時に「王手」と発言する必要はない。
○対局中は独り言や周りの人との会話はできるだけ避ける。特に将棋の話題や暗号めいた事を言うと「助言」
という事にもなって反則負けになる可能性もあるので注意しよう。
○対局中に携帯電話をいじったり本を読むなど他の事をする事もできるだけ避ける。対局中は携帯電話はマナー
モードか電源を切るのが一般的だが、もし携帯電話に必要な電話がかかってきたら相手に「ちょっと失礼します。」
と一言謝った上で電話に出る。
○対局中、お茶や水など飲み物は飲んでも構わない所が多い(大会や道場も含む)が、食べ物は避ける。
○トイレや急な電話などで少しの間席を離れる時は「失礼します」など相手に断ってから席を離れる。また
戻ってきた時は「失礼しました」「すみませんでした」など一言言って着席するのが望ましい。
○対局時計を使う場合、必ず指した方の手で時計のボタンを押す事(右手で指したら右手で押す)。
もし右手で指して左手で時計を押すとマナー違反になり、大会や道場によっては即反則負けになる事もある。
即反則負けにならなくても同じ事を繰り返すと反則負けにする大会や道場も多いので注意しよう。
○対局時計の押し忘れは反則ではない。また相手が押し忘れているのに気づいても注意する必要はない。

対局が進み、負けが決まった方(あるいは投了の意思のある方)は必ず投了する。
投了の時は「負けました」あるいは「ありません」と言って頭を下げ一礼をする。
またプロ棋士のように駒台に手を置きながら「負けました」または「ありません」と
言って一礼してもよい。
よく「負けた〜」と言って盤上の駒をごちゃまぜにする人がいますが、それは少し
見苦しいので避けた方がいい。ただし駒台の駒を盤上に置くくらいはよいとされて
いる。

勝った側は相手の投了の意思を確認したらやはり軽く一礼をする事。
将棋は礼儀を大事にし、「礼に始まり礼に終わる」ものなので必ず最初と最後は
礼をする事。

対局終了後は大会で時間がない時など以外はできるだけ感想戦(今指した将棋
の反省)を短時間でいいのでするとよい。これは実力アップには欠かせないので
時間が少しでもあればぜひやるといい。感想戦の時は周りで見ている人などにも
加わってもらう事もできる。感想戦の段階では口出ししても助言にはならない。

感想戦も終わったら勝者側が駒の数を数えて駒を片付ける。

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将棋のルールを覚えよう

これが大体1局の将棋を指す上で必要な事です。
あとはルール(何をやると反則か?など)さえ覚えれば
OKです。

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